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2017年12月1日金曜日

最幸の人生の贈り方 2017年11月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、11月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

11月16日のメルマガ記事より抜粋


反脆弱性(4) 反脆さをどうつくるか
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反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
ナシーム・ニコラス・タレブ
2017年出版

Antifragile: Things that Gain from Disorder
Nassim Nicholas Taleb
2013
  

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何重もの冗長性は、自然というシステムの根幹をなす
リスク管理の性質だ。
 
人間には(もちろん会計士にも)ふたつの腎臓があるし、
肺、神経系、動脈機構など、
色んなものに予備の部品や余分な容量がある。
 
一方、人間が設計するものには余裕がなく、いわば冗長とは正反対だ。
>>>>> 


 
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人体の反脆さには条件がある。
 
それにはストレスの頻度が少し関係している。
 
人間は慢性的なストレスよりも急激なストレスのほうが
うまく対処できる。
 
特に、急激なストレスのあとに十分な回復時間を取れば、
ストレスがメッセンジャーの働きをしやすくなる。
>>>>>
 
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ランダム性や予測不能性を持つシステムは、
頑健よりもさらに高度な構造を構築する。
 
世代を経るたびに日和見的に自己を作り直し、
集団や種を変化させつづける。
 
ブラック・スワン管理の基本とはこうだ。
 
自然(自然に似たシステム)は、
不死の有機体内部の多様性ではなく、
有機体同士の多様性を好むのだ。
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核の事故で地球上のほとんどの生命が絶滅しても、
全滅でなければ、海底かどこかからネズミやバクテリアが現われ、
また一から物語が始まる。
>>>>>
 


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細菌に害を加えようとすればするほど、
生き残った細菌は強くなる(全滅させれば話は別だが)。

がんの治療も同じ。
 
多くの場合、化学療法や放射線治療の攻撃に耐え抜いたがん細胞は、
もっとすばやく繁殖し、死んだ細胞の作った隙間を埋めるのだ。
>>>>>
 
 
私は、長く続く組織ってどういうふうに作ればいいのか、
考えてきました。
 
結論としては、
「世代を経るたびに日和見的に自己を作り直し、
集団や種を変化させつづける。」
「自然(自然に似たシステム)は、
不死の有機体内部の多様性ではなく、
有機体同士の多様性を好むのだ。」
になるのではないかというのが、私の今の仮説です。
 
 
『国家はなぜ衰退するのか』でも、
独裁主義は急速に成長できるが、長くは続かないことを
歴史から教えてくれました。
 
国を長く繁栄させるためには、
トップを例外にしない、ルールが必要なのです。
 
自然の場合は、寿命があるので、
どこかで個体は入れ替わりますね。
そういう仕組みになっているのです。
 
子供の頃、大好きだった『銀河鉄道999』は、
機械の体と人間のいのちがテーマでした。
 
「宇宙の多くの裕福な人々は
機械の身体に魂を移し替えて機械化人となり
永遠の生を謳歌していたが、
貧しい人々は機械の身体を手に入れることができず、
機械化人の迫害の対象にされていた。」
(Wikipedia)
 


が、自然はおそらく永遠の生を望んでいないのではないかと
思います。
 
永遠の生ではなく、変化しつづける方を
選択するのではないかと思います。
 
だから、変化し続けることを前提に、
組織を作ることが大切じゃないかなと
思っています。
 
私がコミュニティで作った組織、
今作ろうとしている組織は、任期制です。
 
PTAがそれでまわっているのですから、
他の組織もそれでまわるはずだという仮説のもと、
作ってみました。
 
これが反脆さにつながると考えています。
 
だって、日本の首相はころころ変わっても、
だいじょうぶじゃないですか。
 
IBMの社長も変わり続けて、
100年以上続いているのですから。
 
      
あなたは、「何」を地球に残したいですか。



最後まで、お読みいただき、
どうもありがとうございました。


20171101 宇宙へ行くワーキングマザーを応援します vol.1753
20171102 逆襲される文明(1) ヨーロッパ人のホンネ vol.1754
20171103 逆襲される文明(2) 女たちへ vol.1755
20171104 逆襲される文明(3) 一神教と多神教 vol.1756
20171105 逆襲される文明(4) おもてなし vol.1757
20171106 逆襲される文明(5) 繁栄する国 衰退する国 vol.1758
20171107 ブラック・スワン(1) 不確実性とリスクの本質 vol.1759
20171108 ブラック・スワン(2) 感謝祭の前の七面鳥 vol.1760
20171109 ブラック・スワン(3) たくさんの追認の証拠は大事ではない vol.1761
20171110 ブラック・スワン(4) なぜかと言うとと言うのはなぜか vol.1762
20171111 科学と似非科学について思うこと vol.1763
20171112 ブラック・スワン(5) ベルカーブとべき乗 vol.1764
20171113 反脆弱性(1) 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 vol.1765
20171114 反脆弱性(2) 反脆いものは利益を得る vol.1766
20171115 反脆弱性(3) イノベーションを起こすのに必要なこと vol.1767
20171116 反脆弱性(4) 反脆さをどうつくるか vol.1768
20171117 反脆弱性(5) 経済が進化するために求めていること vol.1769
20171118 反脆弱性(6) 現代性とは何か vol.1770
20171119 反脆弱性(7) 先延ばしの効用 vol.1771
20171120 京都・奈良を訪れました vol.1772
20171121 反脆弱性(8) きっかけは原因ではない vol.1773
20171122 反脆弱性(9) 脆さをコントロールする3つのポイント vol.1774
20171123 反脆弱性(10) 金銭的な自立と知的な生産性を手に入れる vol.1775
20171124 反脆弱性(11) ティファニーはもともと文具店だった vol.1776
20171125 反脆弱性(12) 必要なのは体系化された教育ではなく教養である vol.1777
20171126 反脆弱性(13) 理解不能なものは不合理ではない vol.1778
20171127 反脆弱性(14) 脆さを見分ける単純な法則 vol.1779
20171128 反脆弱性(15) どんな代償を払ってでも、あることを今すぐにする以外に選択肢がないとき vol.1780
20171129 反脆弱性(16) 平均が意味をもたないとき vol.1781
20171130 反脆弱性(17) ペテン師にだまされない方法 vol.1782

2017年11月1日水曜日

最幸の人生の贈り方 2017年10月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、10月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

10月10日のメルマガ記事より抜粋


ポジティブ心理学の挑戦(6) 
トラウマを成長に変える
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ポジティブ心理学の挑戦 ”幸福"から”持続的幸福”へ
マーティン・セリグマン
2014年出版
 
Flourish: A Visionary New Understanding of Happiness and Well-being
Martin E. P. Seligman
2012
  
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イラクまたはアフガニスタンに派遣される兵士たちは、
いずれも心的外傷後ストレス障害(PTSD)について
聞いたことがあった。
 
だが、人類は何千年というトラウマの歴史を通して
進化し続けてきた。
 
高度な逆境に対するはるかに普通の反応は
レジリエンスによるものだ。
 
抑うつ症と不安障害は比較的短期間の発症でとどまり、
その後は以前に機能していたレベルにまで回復する。
 
ウェストポイントでは、士官候補生の90%以上が
PTSDについて聞いたことがあると判明した。
 
PTSDは実際には割と珍しいのだが、
珍しくはない「心的外傷後成長」については
彼らの10%未満しか耳にしたことがないことも判明した。
 
レジリエンスや成長に関しては知らないというのであれば、
それは自己達成的な下方スパイラルを作り出してしまう。
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ある研究では、PTSDになった半数以上の者が
元々心身の健康面では下位15%に属している者であった。
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心的外傷度成長尺度(PGTI)
 
危機の結果、どう変化を体験したか(0から5)
 
自分の命の大切さを痛感した
精神性(魂)や、神秘的な事柄についての理解が深まった
自分の人生に、新たな道筋を築いた
他の人たちとの間で、より親密感を強く持つようになった
その体験なしではありえなかったような、新たなチャンスが生まれている
人との関係に、さらなる努力をするようになった
思っていた以上に、自分は強い人間であるということを発見した
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アサーティブ・コミュニケーション
 
1.状況を特定し、状況を理解してみよう
2.客観的かつ正確に状況を説明してみよう
3.気になることを言ってみよう
4.他の人の考え方に耳を傾け、好ましい変化に向けて努力してみよう
5.変化が起きたときに伴う利点を書き上げてみよう
>>>>>
 
 
何か、がんばっても成果が出なかったとき、
思ってもみなかったようなできごとが起こったとき、
一生懸命やってきたのに、そのままでは将来だめになると気づいたとき、
 
今まで、使っていなかった能力を使うか、
新たに能力を身につけなさい、
というサインだと受け止めるようにしています。
 
実は、私にとって、最大のトラウマは、
うまくやっていたことそのものが原因でした。
 
「いい学校、いい会社に入ったら、一生安泰でいられる」
 
文字通り、この言葉通りに私の人生を
進めてきたのです。
 
そして、問題がないはずでした。
 
ところが、ある日、気がついたのです。
 
この言葉を自分の息子たちに言えないことに。
 
いい学校に入ることが悪いことだとは思っていません。
いい会社に入ることが悪いことだとは思っていません。
 
しかし、いい学校、いい会社に入ったとしても、
それで一生安泰でいられるわけではないのです。
 
一生懸命やってきたのに、それを次の世代に引き継げないなんて、、、
 
これが私にとっての大きなジャンプするひきがねになりました。
 


「お母さんが背中を見せる!」
これが、私の挑戦です。
 
子どもたちは、私の背中なんて見ないかもしれないです。
 
それでもいい。
 
でも、私が、よいと信じたものをつくろうと思って
一生懸命前向きにがんばっていたことを
感じてくれればいいなと思っています。
 
子どもたちに本当に申し訳ないと思っているのは、
ある時期、「お母さんは、これ以上こんな仕事をしたら、
死んでしまうかもしれない。」と話したことです。
 
それは間違いです。
 


本当にやりがいのある仕事は、
健康にしてくれるし、
富をもたらしてくれるし、
仲間をつくってくれるし、
なによりも毎日を楽しく過ごすことができます。
 
そういう仕事にすべての人が
携われるようになりますように。
 
これが、私の心からの願いです。
 
 
あなたは、トラウマを成長に変えていますか。


最後まで、お読みいただき、
どうもありがとうございました。


20171001 国家はなぜ衰退するのか(4) 収奪的制度の成長と終焉 vol.1722
20171002 誕生日を迎えることができました vol.1723
20171003 国家はなぜ衰退するのか(5) ヴェネツィアとローマ vol.1724
20171004 国家はなぜ衰退するのか(6) 日本と中国 vol.1725
20171005 ポジティブ心理学の挑戦(1) ”幸福"から”持続的幸福”へ vol.1726
20171006 ポジティブ心理学の挑戦(2) 幸福だけでは不十分 大切な5つの要素 vol.1727
20171007 ポジティブ心理学の挑戦(3) ウェルビーイングが向上する2つのエクササイズ vol.1728
20171008 ポジティブ心理学の挑戦(4) 過去に突き動かされるか、未来に引き寄せられるか vol.1729
20171009 ポジティブ心理学の挑戦(5) ひとりでがんばらなくていい vol.1730
20171010 ポジティブ心理学の挑戦(6) トラウマを成長に変える vol.1731
20171011 ポジティブ心理学の挑戦(7) 病気ではない健康ではなく、ポジティブな健康 vol.1732
20171012 「あなた」という商品を高く売る方法(1) キャリア戦略をマーケティングから考える vol.1733
20171013 「あなた」という商品を高く売る方法(2)  強みを育てるフロー体験 vol.1734
20171014 「あなた」という商品を高く売る方法(3)  仕事が好きなら人生は楽しい vol.1735
20171015 「あなた」という商品を高く売る方法(4)  変化を怠れば没落するしかない vol.1736
20171016 隷属なき道(1)  AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働 vol.1737
20171017 隷属なき道(2)  真の進歩を生み出すもの vol.1738
20171018 隷属なき道(3) 福祉はいらない、直接お金を与えればいい vol.1739
20171019 隷属なき道(4) 貧困は個人のIQを13ポイントも低下させる vol.1740
20171020 隷属なき道(5) 歴史から学ぶベーシックインカム vol.1741
20171021 隷属なき道(6) GDPでは測れないもの vol.1742
20171022 隷属なき道(7) 週何時間働くのか vol.1743
20171023 隷属なき道(8) 教育に必要なもの vol.1744
20171024 隷属なき道(9) AIの競争には勝てない vol.1745
20171025 隷属なき道(10) 国境を開くことで富は増大する vol.1746
20171026 革命のファンファーレ(1) キミの才能を殺したくなければ、お金の正体を正確に捉えろ。 vol.1747
20171027 革命のファンファーレ(2) 嘘をつかないために vol.1748
20171028 革命のファンファーレ(3) お金の奴隷解放宣言 vol.1749
20171029 革命のファンファーレ(4) 本の売り方 vol.1750
20171030 革命のファンファーレ(5) 書き込みのある本を高く売るには vol.1751
20171031 革命のファンファーレ(6) 売れない作品は存在しない vol.1752


2017年10月1日日曜日

最幸の人生の贈り方 2017年9月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、9月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

9月11日のメルマガ記事より抜粋


教養としての「世界史」の読み方(5)
宗教を抜きに歴史は語れない
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教養としての「世界史」の読み方
本村 凌二
2016年出版
 
  
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世界では今、民族主義の動きが高まりを見せる一方で、
アメリカ、中国、ロシアなどは
帝国主義的傾向を強めるという、
両極端な動きが同時に進行しています。
 
こうした複雑化する世界を
日本人がきちんと理解するためには、
もっと世界史を学ぶ必要があります。
>>>>>
  
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日本人は信仰心が薄いと言われています。
 
実際、自分が熱心な信徒であるという自覚を持つ
日本人は 多くありません。
 
しかし、欧米人にとって、信仰心が薄いというのは、
モラルが低いということとイコールとして
受け取られやすいので注意が必要です。
 
欧米では、モラルの背景に宗教的制約があると
考えられているからです。
 
彼らにとっては、神の前で恥ずかしいことを
してはいけないというのがモラルの基本なのです。
>>>>>
 

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こうした「モラル」と同時に、
宗教は人々に「結束力」をもたらします。
 
宗教の他にも結束力をもたらすものとして
「言葉」があります。
>>>>>
 
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彼の考察によれば、
人類が明確に意識を持ったのは約三千年前。
 
ではそれ以前の意識の稀薄な人類は、
どのようにして社会生活を営んでいたのかというと、
「二分心」を活用していたというのです。
 
これは、簡単に言うと、心の中に「自分」と、
もう一つ「神」がいたということです。
 
つまり、神という別の存在が実際にいて、
その声を聞いていたということではなく、
古代の人々は、内なる声として常に
自分の内なる「神」の声を聞きながら
生きていたということです。
 
なぜ占いが生まれたのかということです。
私は、それまで聞こえていた「神々の声」が
聞こえなくなったからだと思っています。
 
占いの最も古い形は「神託」と言われるものです。
  
神々の声が聞こえていたとき、
人間は「生きる指針」など必要ありませんでした。
 
聞こえてくる神々の声に従えばよかったからです。
 
神々の声が聞こえなくなったからこそ、
人は絶対的な神を必要とし、
物事を判断するために思想を
必要としたのではないでしょうか。
>>>>>
 


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世界で初めて一神教が登場するのは、
前十四世紀のエジプトです。
 
キリスト教徒は今でもよく「われわれは弾圧された」
「迫害を受けた」と言いますが、
迫害されていた人たちがわずか百年程度で、
今度は迫害する側になっているのです。
 
悲しいことですが、
一神教が宗教的マジョリティになると、
どうしてもこういうことが起こってくるのです。
 
なぜなら、一神教は唯一絶対神であるが故に、
他の神の存在を許容できないからです。
>>>>>
 
新渡戸稲造が、『武士道』を書いた理由は、
「日本人は、宗教がないのに、道徳をどう教えているのか。」
「ハラキリをするなんて、日本人は野蛮ではないか。」
という質問に回答するためです。

  
日本人のモラルを教えていた修身教育が、敗戦とともになくなり、
GHQのもと、今の道徳教育に置き換えられてしまったので、
どういうふうに教えられていたのかは、私は理解していません。
 
ただ、個人の意思よりも、もっと大義のために尽くせと
教えられていたのではないかと思っています。
 
日本では、一神教がマジョリティにはなりませんでした。
 
神社に行っても、大概、三人の神様が祀られています。
 
おまけに神仏習合が長く続いてきたので、
余計に、無宗教に見えるのかもしれません。
 
私自身、般若心経をそらで唱えることができますし、
神社にお参りすることはとても好きです。
 
神社の鳥居をくぐったときに、気が変わるのを
感じるのがとても心地よいのです。
 
こういう場所が、あちこちにあるのが、
日本のとてもよいところだと思っています。
  
 
さて、その昔、人類は、内なる神の声にしたがっていたという
仮説はとてもおもしろいと思います。


 
私は、実は、象やクジラやイルカなどは、
今でも内なる声にしたがって、
集団生活を営んでいるのではないかと、
勝手に思っています。
 
そういえば、以前、私がとてもお金持ちになったら、
やってみたいこととして、
「象とシャチを飼いたい」
と考えたことを思い出しました。
 
今や、そんな望みは捨てましたけれど、
人類は、人類以外の動物にもっと敬意を
払ってもよいのではないかと思っています。
 
人類が感知できない周波数でやりとりされている情報は、
実は人類以上に高度のやりとりかもしれないのです。
 
そんなことを改めて思いました。
 
      
あなたは、どういうモラルを大切にしていますか。

 

最後まで、お読みいただき、
どうもありがとうございました。


20170901 メガトレンド(4)  第7〜第9メガトレンドと12の事業機会 vol.1692
20170902 OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び(1) vol.1693
20170903 OPTION B (2) 自分への思いやりvol.1694
20170904 OPTION B (3) "レジリエント”な子どもを育てる vol.1695
20170905 OPTION B (4) 一緒に強くなる vol.1696
20170906 OPTION B (5) もう一度、愛し笑う vol.1697
20170907 教養としての「世界史」の読み方(1) vol.1698
20170908 教養としての「世界史」の読み方(2) vol.1699
20170909 教養としての「世界史」の読み方(3) 日本人が興味を持つものはvol.1700
20170910 教養としての「世界史」の読み方(4) 日本人の知らない民族移動vol.1701
20170911 教養としての「世界史」の読み方(5) 宗教を抜きに歴史は語れないvol.1702
20170912 教養としての「世界史」の読み方(6) 民主政か独裁政か寡頭政かvol.1703
20170913 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書(1) なぜ中東が重要なのか vol.1704
20170914 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書(2) 中国の見方 vol.1705
20170915 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書(3) ドイツの世紀 vol.1706
20170916 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書(4) すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる vol.1707
20170917 君たちはどう生きるか vol.1708
20170918 文明の衝突 (1) 現代の主要8文明 vol.1709
20170919 文明の衝突 (2) 文明間のバランスと秩序 vol.1710
20170920 お母さん、どうもありがとう。おめでとう。 vol.1711
20170921 自分の価値を10倍にするということ vol.1712
20170922 文明の衝突 (3) 文明の衝突と日本 vol.1713
20170923 文明の衝突 (4) 文明の未来 vol.1714
20170924 細胞が自分を食べる オートファジーの謎(1) vol.1715
20170925 オートファジーの謎(2) 飢餓に耐える vol.1716
20170926 オートファジーの謎(3) 細胞を変える vol.1717
20170927 パーソナル・グローバリゼーション vol.1718
20170928 国家はなぜ衰退するのか(1) vol.1719
20170929 国家はなぜ衰退するのか(2) 役に立たない理論 vol.1720
20170930 国家はなぜ衰退するのか(3) 小さな相違と決定的な岐路 vol.1721

2017年9月1日金曜日

最幸の人生の贈り方 2017年8月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、8月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

8月11日のメルマガ記事より抜粋


9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために
(3) 地図よりコンパス
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9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために
伊藤 穰一, ジェフ・ ハウ
2017年出版
  
Whiplash: How to Survive Our Faster Future
Joi Ito、 Jeff Howe
2016
 
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メディアラボは多くの教授会を開き、
ビジョン──そのコンパスの方角──を議論する。
 
伊藤穰一がメディアラボにきてから
唯一の真のコンセンサスは
──そしてこれは、所長としての初年度の教授会
で起きたことだ──
メディアラボが「独自性、インパクト、魔法」を
目指すということだ。
 
独自性:
メディアラボは、他のだれもやっていないことをやり、
だれかがその活動をしているようなら他へ移る。
 
ジョージ・チャーチが言うように、
競争するようになったら、もうおもしろくない。
 
インパクト:
純粋科学分野で働く人々の多くは
「科学のために」知識を発見しようとしている。
これは重要ではあるけれど、
メディアラボはインパクトを目指して活動する。
 
こうしたコンパスの方角は、
自分自身の活動について考える枠組みを作り出し、
それぞれのグループや個人が
アイデンティティと方向性を持ちつつも、
場所としてのすばらしく豊かな多様性を
減らさずにすむ。
 
「ぼくたちは固体のかたまりではなく、
むしろ液体や気体のようになりたい」。
>>>>>
  


<<<<<
メディアラボやそうした組織は、
コンパスについて考えて
共通の方向性のもとに集うことで
「率いる」ことができる。
 
ぼくといっしょに働く何百人もの頭のいい、
好奇心に満ちた、独立した人々が出会いそうな、
あらゆるアイデアや課題の詳細を理解したり、
予測したりするのは不可能だ。
 
ぼくたちは、自分がコントロールしていないという発想や、
何が起こるか予測もできないし、
いま起こっていることすらすべてはわからないけれど、
それでも自信を持って勇敢になれるのだ、
という発想になじむ必要がある。
 
これで考え方、アプローチ、時間軸の多様性を
受け入れられるようになって、
すべてを過剰に同期するよう無理強いせずにすむ。
 
成功への鍵はルールや、果ては戦略ではなく文化だ。
 
道徳的な指針の話であれ、
世界観の話であれ、
感性や嗜好の話であれ、
ぼくたちがこうしたコンパスをセットするのは
自分たちが作り出した文化と、
その文化をイベントやメールや会合やブログ投稿やルール作りや、
果ては流す音楽を通じてどう伝えるかを通じてのことだ。
 
それは、ミッションステートメントやスローガンよりは、
むしろ神話体系のようなものだ。
>>>>>




伊藤穰一さんが率いるメディアラボ、
おもしろそうですよね。
 
私は、伊藤さんをNHK Eテレの
TEDを紹介する番組でしか知らないのですが、
それだけでも、ワクワクするような組織を
率いている印象をもっています。
 
日本人が、世界最先端のクリエイティブな
職場のリーダーとして活躍しているのを
見るのは、とても励みになります。
 
さて、「率いる」という言葉には説明が
ついていました。
 
誰かの下ではなく、「一緒に働く」という
表現で表していました。
 
私もこの言葉にとてもこだわりをもっています。
 
カリスマ性のある人と一緒にいると、
まわりには、その人の背中を見る人、
その人の顔色をうかがう人が
たくさんいます。
 
私は、そういう集まりは好きではないのです。
 
そうではなくて、リーダーの見ている方向を
一緒に見たいと思うのです。
 
そして、さらには、その方向が、私ひとりでも
行きたい方向なのかをいつも確認しています。
 
それが私にとってのコンパスです。
 


その方向に行きたいかどうかを判断するのは、
感情です。
 
ですので、コンパスをもつためには、
自分の感情を大切にする必要があります。
 
軸がぶれている人、覚悟が足りない人は、
この感情を大切にしていないのではないかということに
気がつきました。
 
これは本当にもったいないことです。
 
コンパスを見ないで、うろうろしているのと同じです。
 
私は、何か大切な決断をするときには、
自分の感情を見ることにしています。
 
怒りたくなるなら、
悲しくなるなら、
その方向に進みません。
 
楽しくて、ワクワクするなら、
迷うことなく、そちらに向かっています。
走っているかもしれません。
 
地図を見ていても、現在地は正しくないかもしれないし、
目の前の障害が地図に載っていないかもしれないし、
建物も新しくできているかもしれません。
 
だから、コンパスがあればいいという著者に
大いに賛成します。 

 
あなたは、自分のコンパスを見ていますか。

 

最後まで、お読みいただき、
どうもありがとうございました。


20170801 成長したければ、自分より頭のいい人とつきあいなさい  vol.1661
20170802 成長したければ、(2) グローバルで大切な能力とは  vol.1662
20170803 自分より頭のいい人とつきあいなさい (3) 尊敬できない上司のもとでは働けない  vol.1663
20170804 死ぬほど読書  vol.1664
20170805 40歳が社長になる日 vol.1665
20170806 読み書きが苦手な子の読み方 vol.1666
20170807 持続可能な開発のための2030アジェンダ vol.1667
20170808 大きな決断をしました vol.1668
20170809 9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために(1) 権威より創発vol.1669
20170810 9プリンシプルズ(2) プッシュよりプル vol.1670
20170811 9プリンシプルズ(3) 地図よりコンパス vol.1671
20170812 9プリンシプルズ(4) 安全よりリスク vol.1672
20170813 9プリンシプルズ(5) 従うより不服従 vol.1673
20170814 9プリンシプルズ(6) 理論より実践 vol.1674
20170815 9プリンシプルズ(7) 能力より多様性 vol.1675
20170816 9プリンシプルズ(8) 強さより回復力 vol.1676
20170817 9プリンシプルズ(9) そしてこれから vol.1677
20170818 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム(1) vol.1678
20170819 テロメア・エフェクト(2) テロメアはあなたの考えに耳を傾けている vol.1679
20170820 テロメア・エフェクト(3) マルチタスクはあぶない vol.1680
20170821 テロメア・エフェクト(4) 人生の目的と性格 vol.1681
20170822 テロメア・エフェクト(5) 自分は一人で苦しんでいるのではない vol.1682
20170823 テロメア・エフェクト(6) テロメアの短縮を防ぐ運動とは vol.1683
20170824 テロメア・エフェクト(7) テロメアのための睡眠とは vol.1684
20170825 テロメア・エフェクト(8) 気にするべきは体重ではなく vol.1685
20170826 テロメア・エフェクト(9) 環境とテロメアの関係 vol.1686
20170827 テロメア・エフェクト(10)  人間関係と差別で寿命が変わる vol.1687
20170828 テロメア・エフェクト(11)  子ども時代・まとめ vol.1688
20170829 メガトレンド(1)  技術と社会成熟のライフサイクル vol.1689
20170830 メガトレンド(2)  第1〜第3メガトレンドと25の事業機会 vol.1690
20170831 メガトレンド(3)  第4〜第6メガトレンドと13の事業機会 vol.1691

2017年8月1日火曜日

最幸の人生の贈り方 2017年7月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、7月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

7月9日のメルマガ記事より抜粋


天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る(4)
人工知能と人間
──────────────────



人工知能 天使か悪魔か 2017
NHK
2017/6/25
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20170814/index.html



人工知能 PONANZAと佐藤天彦名人が
対局する電王戦を、羽生善治氏が解説するのを
縦糸に、さまざまなAIが紹介される番組でした。
 

=========

■ AIタクシー
名古屋のタクシー会社の事例。
地域を500メートル四方にわけて、
むこう30分の客予測を行い、
どの道をどの方向に走るとお客様を拾う確率が高いかを
画面で示します。


ドコモが1年半で開発しました。
人がどこに多いのか、位置情報データをベースに
乗降データ、天気、日付といったデータを
加えて、予測します。
 
 
予測精度95%で「一度使うと手放せない」
 
 
これにより、20%売り上げが増加しました。
今後、全車両に展開する予定です。



■ AI事故予測システム
事故を起こす前に危険なドライバーを再教育します。


■ AI株価予測システム
銘柄ごとに5分後の株価予測を行います。
1000秒の1ごとの取引が、元データであり、
今は、AI vs AIの戦いになっており、
トレーダーはそれを眺めているだけです。


今まで人間が思いつかなかったような解析解を出してきます。



■ AI再犯予測システム
アメリカの刑務所で採用
裁判所データから、
犯罪歴、仕事、家庭環境、人種などをもとに
どんな人が再犯するのかを導きます。
ただし、その理由は示しません。


■ AI退職予兆判断システム
東京都内の病院への医療事務受託会社で採用しています。
退職しそうな人を面談では見抜けません。


実際に面談した人の面談記録をもとに
単語、接続詞、助詞とその順番を解析します。
文章の意味は解釈しません。


この結果をもとに退職しそうな人を手厚くサポートします。
実際に面談している人からは、納得できない判断というコメントが。


AIにより、退職の可能性が高いと判断されたコメントは、こちら。
「前職がクレーム対応や問い合わせに答える仕事だったので、つい話が長引いてしまう。
忙しい時間帯には短く要領よく問いかけるように心がけていくつもりだけど、
まだまだ甘いような気がする」



■ AI政治家
韓国で研究中。
教師データとして、
憲法、法律、国防、経済政策、世界情勢、経済指標、ネット上の世論
を入力します。


さて、縦糸となった電王戦ですが、
第1局 PONANZAが指したのは、3八金
これは、人間が打たない手です。


この手を見た瞬間、佐藤名人は、大きく息をつきました。


定跡では、歩を動かすところを、金を動かしたのです。


そして、10手までに強固な守りである、
なかずまいを築きました。


結局、PONANZAの勝利。



第2局 PONANZAが指したのは、4二玉
いきなり玉を動かすというのは、これもまた人間が打たない手です。


佐藤名人は、自ら悪い手は打っていないと
ふりかえりつつも、徐々に悪い状況になっていき、
第2局もPONANZAが勝利しました。


このPONANZAの開発者は、
将棋に詳しいわけではありません。
ただし、プロ棋士が過去20年間で対局した5万局の棋譜を
読み込み、さらに自己対戦を700万局行い、
機械学習させました。


開発者自身が語っていた言葉が印象的でした。
「困っていることがある。
なんで強くなっているのかわからないところがある。


私がプログラムを書いているんですけど、
私の理解を超えつつあるのが今の人工知能である。
これは、いろいろな人工知能界隈で起こっていることでもある。


人工知能がブラックボックス化していて、
答えは出すが、理由は示さない。」


これらに対して羽生さんはこのように語っていました。


「人工知能を、それをどう使いこなすか。
しかし人工知能を「仮想敵」のように
位置づけてしまってその効果的な利用法を
検討しないのは得策ではありません。


将棋の世界では人工知能が提示したアイデアを
参考にしながら新しい手を考えたり
さらにそこ将棋の技術が進歩したいするケースが
すでに非常に多く起こっています。


もしかすると人間を超えたのかもしれないと思う一方で
それが絶対的に正しいとも限りません。


どういうふうに人間の実力を伸ばしていくという方法論はまだである。」

=========


番組紹介は、ここまでです。


人々が一様に語っているのは、
「なぜそのような解を導き出したのかは、
わからないが、確かにその解は機能する」
ということです。


なぜ、不気味かというと、
これは、人間が天才性を発揮する人に抱く感情と
同じだからです。


天才の天才たるゆえんは、
誰よりも努力することに貪欲であり、
努力自身を楽しんでいるところにあると、
私は思っています。


そして、その膨大な努力から導きされた
ひらめきが、他の人にはブラックボックスであり、
驚きを引き起こします。


人工知能のすごいところは、
大量なデータをもとに、
人間が一生かけても行えない学習を
苦もなく行えるところではないでしょうか。



これが、人間の天才と、相通じるように思えます。


次に戦争が起こるとしたら、AI同士の戦争になり、
もはや指揮官は不要になるのではないでしょうか。
ロボットは、複製可能です。
しかし、人間が命を落としたら、そこでおしまいです。
すると、生き残るのは、ロボットばかりということに
ならないでしょうか。


さらに、昨日の記事で書いたような、
「分散学習」が可能であれば、
どこかのロボットが得た英知は、
瞬時に世界中のロボットに反映することも
可能になります。
集合知そのものがどんどんアップグレードするならば、、、


羽生さんが語るように、
本当に人工知能の英知を、人間の実力を伸ばしていくのに
使えるのでしょうか。


私からの提案は、、、


対戦を積み重ねるのではなく、
対話を積み重ねることで、
新しい英知を生み出していくのが
人間にしかできない活動ではないかと思います。



すると、私たちに必要なのは、
どちらがより売り上げを上げるのか、
どちらが勝ちに導いたか、
という問いかけではなく、


より幸福感を感じることができたか、
より自分らしさを発揮できたか、
という問いかけではないでしょうか。


人生の目的は、
売り上げを上げることでも、
他人に勝つことでもなく、


自分が生まれ持った才能を見出し、
磨き上げ、それで世界に貢献し、
周りの人と一緒に幸せになることではないかと
思っているからです。


私は、人間の可能性に賭けます。

 
あなたは、人工知能とどうつきあっていきますか。
How do you deal with artificial intelligence?
你如何处理人工智能?
 

最後まで、お読みいただき、
どうもありがとうございました。


20170701 幸福の「資本」論 あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 vol.1630
20170702 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(1) リーダーとマネジャーのちがい vol.1631
20170703 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(2) すぐれたマネジャーは、、 vol.1632
20170704 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(3) すぐれたリーダーは、、 vol.1633
20170705 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(4) 継続的に成功するために vol.1634
20170706 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る(1) vol.1635
20170707 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る(2)  人に寄り添う vol.1636
20170708 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る(3)  人工知能の学習 vol.1637
20170709 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る(4)  人工知能と人間 vol.1638
20170710 道しるべ(1)  唯一の可能性 vol.1639
20170711 ジョイ・インク Joy, Inc.(1)  役職も部署もない全員主役のマネジメント vol.1640
20170712 ジョイ・インク Joy, Inc.(2)  オフィススペースと座席 vol.1641
20170713 ジョイ・インク Joy, Inc.(3)  会話、儀式、道具 vol.1642
20170714 ジョイ・インク Joy, Inc.(4)  インタビュー、採用、立ち上げ vol.1643
20170715 道しるべ(2)  正義って何だろう vol.1644
20170716 自分のやっていることは本当に価値あることなのだろうか vol.1645
20170717 信念に生きる(前) ネルソン・マンデラの行動哲学 vol.1646
20170718 信念に生きる(後) ネルソン・マンデラの行動哲学 vol.1647
20170719 杉山愛選手と内村航平選手の母に学ぶ子育て vol.1648
20170720 アイデアを捨てる アイデアを寝かせる vol.1649
20170721 家康、江戸を建てる(1) 流れを変える vol.1650
20170722 家康、江戸を建てる(2) 金貨を延べる vol.1651
20170723 家康、江戸を建てる(3) 飲み水を引く vol.1652
20170724 頭脳の果て アインシュタイン・ファクター vol.1653
20170725 家康、江戸を建てる(4) 石垣を積む vol.1654
20170726 家康、江戸を建てる(5) 天守を起こす vol.1655
20170727 人生に目的が必要な理由 vol.1656
20170728 自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法 vol.1657
20170729 江戸始図でわかった「江戸城」の真実 vol.1658
20170730 ネクスト・ソサエティ(前)  vol.1659
20170731 ネクスト・ソサエティ(後)  vol.1660

2017年7月1日土曜日

最幸の人生の贈り方 2017年6月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、6月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

6月19日のメルマガ記事より抜粋


しあわせ仮説(6) 幸福は「あいだ」から訪れる
──────────────────



しあわせ仮説
ジョナサン・ハイト
2011年出版


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自己の中に存在するものすべてを見、
存在するものすべての中に自己を見る人は、
何も恐れなくなるだろう。
・・・賢者がこの偉大なる統合を見て、
彼の自己がすべての存在になった時、
もはやどんな欺瞞や悲哀が彼に近づくことができようか?
———『ウパニシャッド』
>>>>>


<<<<<
「人生の意味は何か」という問いは「聖なる問い」と呼べよう。


その探求は高貴であり、すべての人が
答えを見つけたいと思っているのだが、
それを見つけることができると
期待している人はほとんどいない。
>>>>>


<<<<<
聖なる問いは、二つの二次的質問があるようだ。


一つ目は、人生”の”目的への問いと呼ぶことができよう。


「人類は何のために地球上にいるのか? なぜ私たちはここにいるのか?」


この問いに対しては、大きく分けて二つの答えがある。


何らかの思想、欲望、意図をもつ神、精霊、知性体によって
世界が作られたと信じるか、または、
純粋に物質的世界の中で、すべては単に
物質とエネルギーが自然の法則によって相互作用することで
生じたのであると信じるかである。


二番目の二次的質問は、人生”においての”目的という問いである。


「私はどのように生きるべきか?
良い、幸せな、満ち足りた、意味深い人生を送るには何をすべきなのだろうか?」



一つ目は人生についての外側からの問いである。
人、地球、星などを
「なぜそれらは存在しているのか」という問いの対象と見なし、
神学者、物理学者、生物学者によって適切に探求される。


二つ目の問いは、人生についての内側からの問いである。


主体としての
「いかにして意味や目的の感覚を見出すことができるのか?」
という問いであり、神学者、哲学者、心理学者によって
適切に探求される。
>>>>>



<<<<<
最近の研究ではほとんどの人は仕事に対して、
労働、キャリア、天職の三つのうちのどれかの
アプローチをしているということがわかった。


仕事を労働と見なす人は、
お金のためだけに働き、
週末を夢見ながら頻繁に時計を眺め、
おそらくは、仕事上よりも効力感に対する欲求を
包括的に満たしてくれる趣味を追求するだろう。


仕事をキャリアと見なす人は、
進歩や昇給、名声といったより大きな目標を持っている。
これらの目標の追求がしばしばエネルギーを与え、
業務を適切に完了したいがために時折家に仕事を持ち帰る。
しかしたまに、なぜこんなに一生懸命に
仕事をしなければならないのか疑問に思う。


仕事を天職と見なす人は、
その仕事自体に本質的に満足している。
何か別のことを達成するために行うのではない。
仕事を、大いなる善行への貢献や、
明らかに価値があると思える何らかの
より大きな計画への貢献だと考えている。
仕事中に頻繁にフローを体験する。
「退社時間」を楽しみに待ったり、
「やった、神様、金曜日だ!」と叫びたくなったりしない。
急にとても裕福になったとしたら、
おそらく給料がもらえなくても、その仕事を続けるだろう。


これらは職種とは関係ない。


病院の清掃員であっても、天職と見なして、
ずっと楽しんでいる人がいるのである。


ポジティブ心理学における研究から
明らかとなった楽観的な結論は、
ほとんどの人が自分の仕事からより多くの満足を
得ることができるということである。


だから、仕事の最高の状態は、
絆、従事、コミットメントに関係する。
>>>>>



<<<<<
幸福仮説の最終バージョンは、
幸福はあいだから訪れるというものである。


幸福はあなたが直接的に見つけたり、
獲得したり、達成したりできるものではない。


正しい条件を整えた上で、待たなければならない。


ちょうど植物が成長するために
日光、水、良い土壌を必要とするように、
人には愛と仕事と自分より大きな何かとのつながりが必要だ。


あなたと他者、あなたと仕事、
そしてあなたとそれよりも大きな何かとのあいだに
正しい関係性を築くように努力することには価値がある。


もしこれらの正しい関係性を得られれば、
人生の目的と意味の感覚はおのずと湧いてくるだろう。
>>>>>



私がIBMで最後に担当していた、
人事の仕事はとてもおもしろい仕事でした。
会社のトップから見た鳥瞰的なビジネスも見られるし、
現場の前線で働いている社員ひとりひとりからの目で、
大きな組織を眺めることもできたからです。
これは、定年まで挑戦するやりがいのある仕事だと
思っていました。


しかし、グローバル化するにつれて、
どんどん状況が変わっていきました。


そして、会社を辞めることにしたのです。


定年まで生き生きとしている自分の姿を
イメージできなかったからです。
定年後に生き生きとしている自分の姿を
イメージできなかったからです。


ずっと続いていたように見えた線路は、
実はすぐ先で終わっていることが
わかったのです。


そして、定年のない仕事ができるようにしようと
決めたのです。


実は、生涯現役で働けることこそが、
幸せな人生と幸せな社会につながると
思ったからです。


ですので、ミッションの一つに掲げました。


「誰もがやりがいのある仕事で、
生涯働き続けて、
みんなが豊かになる社会を創る!」


天職をもっていたら、病気にはなりません。
シニアが社会に支えられる人ではなく、
社会を支える人に変われば、
年金問題は発生しません。


だから、自分がやりがいのある仕事を
見つけられるようにしたいと思いました。


本にも書いてあったように、天職とは、
「急にとても裕福になったとしたら、
おそらく給料がもらえなくても、その仕事を続けるだろう。」
仕事のことです。


お金があってもなくても、やりたい仕事が
天職だと思っています。


こういう仕事にめぐりあったら、
死ぬまで幸せに生きられると思うのです。



私自身は、ファシリテーターという仕事で
活躍する人が増えること、
ファシリテーターの活躍分野を増やすことが
天職だと思っています。


今から、どんどん寿命が長くなっていったとしたら、
教えたい人ばかりが増えて、教わる人は増えない
社会になるのではないでしょうか。


つまり、教える、教わるという関係性そのものが
成り立たなくなるのはないかと思っています。


そうではなく、場を共有して、
その場からお互いに学び合うことが
これからの世の中に大切だと思っているのです。


そこには、教える人、教わる人の上下関係は存在しません。


ファシリテーターは、場にいる人よりも
専門知識や経験を多くもっている必要はないのです。
にもかかわらず、場から学びを引き出すことができます。


そういう人たちをどんどん増やしていき、
その活躍が教育でも会社でも社会でも
当たり前になるようにしたいと思っています。


あなたは、裕福になったとしても続ける仕事を、今やっていますか。


20170601 「心の負担」を跳ねのける方法 vol.1600
20170602 チームが機能するとはどういうことか(1) 心理的安全 vol.1601
20170603 チームが機能するとはどういうことか(2) 失敗から学ぶこと・境界を超えること vol.1602
20170604 チームが機能するとはどういうことか(3) 学習しながら実行する vol.1603
20170605 日本オラクル初代代表に学ぶCRM vol.1604
20170606 多動力 自分の人生を1秒残らず使い切る生き方 vol.1605
20170607 アクセル 営業採用方式 vol.1606
20170608 ワーク・スマート チームとテクノロジーが「できる」を増やす vol.1607
20170609 論語と算盤 vol.1608
20170610 30代元ミクシィ代表の『論語と算盤と私』vol.1609
20170611 ねこ背を治す教科書 vol.1610
20170612 成功して不幸になる人びと vol.1611
20170613 本好きのためのAmazon Kindle 読書術 vol.1612
20170614 しあわせ仮説(1)  脳の左利き・右利きvol.1613
20170615 しあわせ仮説(2)  返報性と他者への評価 vol.1614
20170616 しあわせ仮説(3)  幸福の方程式 vol.1615
20170617 しあわせ仮説(4)  愛と愛着・逆境の効用 vol.1616
20170618 しあわせ仮説(5)  徳・神聖性 vol.1617
20170619 しあわせ仮説(6)  幸福は「あいだ」から訪れる vol.1618
20170620 よりよく生きるための断捨離式エンディングノート vol.1619
20170621 目に見えないけれど大切なもの(1) あなたの心に安らぎと強さを vol.1620
20170622 目に見えないけれど大切なもの(2) 自由とは vol.1621
20170623 目に見えないけれど大切なもの(3) 母の厳しさ vol.1622
20170624 この1週間で起こったこと・怒ったこと・思ったこと vol.1623
20170625 目に見えないけれど大切なもの(4) 自分を愛すること vol.1624
20170626 目に見えないけれど大切なもの(5) 人生に「よし」ということは vol.1625
20170627 完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか vol.1626
20170628 武士道——日本人の魂(1) 新渡戸稲造 vol.1627
20170629 武士道(2) 「つまらないものですが」と「ジャパニーズスマイル」 vol.1628
20170630 武士道(3) 女性の教育と地位 vol.1629

2017年6月1日木曜日

最幸の人生の贈り方 2017年5月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、5月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

5月18日のメルマガ記事より抜粋


易と人生哲学(1) 運命は宿命にあらず、立命となる
──────────────────




易と人生哲学
安岡 正篤
1998年出版


<<<<<
易というものは、無限の創造的進化であります。
そこには厳粛な理法というものがあり、
その理法、法則に基づいて、
造化と同じように限りなく自分自身をつくりあげていく、
創造、変化、いわゆる化成していく道、
その原理を説いたものが易経であり、
立命の学問であります。


世俗にいうただ宿命の学問ではありません。
>>>>>


<<<<<
易に三義ありと申しまして、
第一は不易、永劫不変であります。


それに即して変化するものがあり、
この不変に即する変化というものは
最も根本的、本質的、明々白々であり、
これが易の三つの意味、
すなわち三義であります。
>>>>>



<<<<<
またこの易学に、陰陽五行の思想が、
とりいれられて内容のひとつをなし、
内容の本質的なものになっております。


元来陰陽五行は、戦国時代から漢の初めにかけて、
その原理と思想、理論が発達したのであります。


どちらかと申しますと純理論よりも、
何百年あるいは何千年という長い生活の実習から
帰納された統計学的理論と考えます。


木は根・幹・枝・葉・花とだんだん分かれ分かれて
繁茂していく、これが発動文化の力で、陽となります。


これが逆になりますと、花・葉・枝・幹・根と
統一し含蓄されます。これが陰で根本であります。


陽は繁栄していくが、やがてこれは生命の真理から離れる。
生命力、創造力がなくなる。
そこでこれを結ばなければなりません。(陰)
>>>>>


安岡 正篤先生は、昭和41年以来14年にわたり
近鉄の幹部社員に講義を行いました。
この本は、その中の昭和52年から54年の間の
10回の講義をまとめたものです。


話された内容をもとに本にしているので、
わかりやすい語り口になっています。


運命を宿命と思って、変えられないと思っている人が
多いけれど、そうではなくて、
易経を学ぶことによって、立命することができるのですよ、
ということが書かれています。



私は、物理を学んでいたので、この違いがよくわかるのですが、
例えば、「法則」というのは、不変です。
ですから、例えば運動の3法則というのがありますが、
これは、変えることができません。


第一法則:慣性の法則は、
「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、
静止している物体は静止状態を続け、
運動している物体は等速直線運動を続ける」


第二法則:運動の法則
「物体に力が働くとき、物体には力を同じ向きの加速度が生じ、
その加速度の大きさは力の大きさに比例し、
物体の質量に反比例する」 F=ma


第三法則:作用・反作用の法則
「物体Aから物体Bに力を加えると、
物体Aは物体Bから大きさが同じで逆向きの力を
同一作用線上で働き返す」


これらの3つの法則は変わりません。
この法則にしたがって、私たちが普段生活の中で、
目に見える範囲の運動が行われていることになります。


つまり、法則は変わりませんが、目の前の物は、
力を加えることにより、動かせることになります。
これが「変わる」ということになります。


さらに、法則を知っていれば、自分の思い通りに
動かせるようになります。
これが、「易しい」ということかなとと思っています。


つまり、「ある法則によって、物事が変わっていくことを
知っているならば、
自分の思ったとおりに変えることができるでしょう、」
というのが、易学なのではないかと、
私は理解しています。


そして、その法則について書かれているのが、「易経」だと
思っています。


だからこそ、古来多くの賢人が、
はまったのではないでしょうか。



20代から40代は、パワーがありますから、
原則なんて知ることよりも、
自分だったら、(人生や社会を)変えられるんじゃないかという
仮説のもと、突っ走ることに意味があるのだと思います。


なぜなら、実際に、変えられること、大きくすることが
できますから。


しかし、50代になると、そういうパワーはありません。
しかしながら、ある法則にしたがって動かせば、
世の中の原理にしたがって、パワーがそれほどなくても
動かせるようになるのではないかと思います。


その一つが易経なのではないかと。


したがって、私は占いという用途では、
まったく興味がありません。


自分がどこにいて、どういう選択肢があり、
ある選択肢を選ぶとどうなる、
別の選択肢を選ぶとどうなる、
というのが、ある程度わかった上で、
選択して、実行できるのであれば、
人生おもしろくなるのではないかなと思っています。


そして、おそらく、フューチャーマッピングは、
同じような役目を果たしていると感じています。


ですので、人類の今までの英知を役立てながら、
さらによりよい新しいものをこの世界に
残していけたらいいなと思っています。


あなたは運命を変えられるものと考えていますか。
Do you think you can change fate?
你认为你可以改变命运?

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20170505 最高の人生教科書 易経(3) 六四卦(1-16) vol.1573
20170506 最高の人生教科書 易経(4) 六四卦(17-32) vol.1574
20170507 最高の人生教科書 易経(5) 六四卦(33-48) vol.1575
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20170531 佐藤一斎「重職心得箇条」を読む(6) 知識・見識・胆識 vol.1599

2017年5月1日月曜日

最幸の人生の贈り方 2017年4月 メルマガ発行記事

朝日 一惠です。

メルマガ読者様のおかげで、4月も
毎日発行することができました。
心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
 

4月8日のメルマガ記事より抜粋


経済で読み解く明治維新(1) 徳川三代
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経済で読み解く明治維新
上念 司
2016年出版


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●世の中は、モノとお金のバランスによって成り立っている
●お金が不足すればデフレになり、景気が悪くなる
●景気が悪くなると、
  普段は見向きもされない
 危険な思想に人々は救済を求める
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江戸時代とはどんな時代だったのか


1.財政構造
徳川家は400万石しかないのに、
3000万石の日本全体を治めなければならない。


2.管理通貨制度
たとえ瓦礫のごときものなりとも、
これに官府の捺印を施し民間に通用せしめなば、
すなわち貨幣となるは当然なり。


3.百姓は農民に非ず
百姓は決して農民と同義ではなく、
たくさんの非農業民を含んでいる。
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徳川家の領地(天領)は諸侯で最大でしたが、
それでも全国3000万石の400万石でしかありません。
年貢だけに頼っていたら、
中央政府としての支出がかさみ、
いずれ財政難に陥ることは明白でした。


家康が最初に行ったことは、
全国のめぼしい金山、銀山をすべて手中に収めることです。


当時の日本には、現在の南アフリカのような
莫大な金と銀の埋蔵量がありました。


家康から家光までの徳川三代の将軍は、
とにかく幕藩体制を安定させることに
心血を注ぎました。


溢れ出る金銀を使って、
徹底的なばら撒き政策が行われました。


東照宮の建設、江戸の都市建設、
京都の諸公卿を押さえるための上洛や賄賂など、
文字どおり「金に糸目をつけず」
気前よくお金を使いました。


しかし、金銀の埋蔵量は無限ではありません。
家光が将軍になって20年ほど経過した1643年には
金銀の埋蔵量は底をつき、
極端に生産量が落ちてきました。


それでも、徳川家には莫大な金銀のストックがあり、
家光が亡くなるまでには使いきれないほどでした。


徳川三代の浪費は、日本経済の発展を考えると
極めて大きなプラスの効果がありました。


新田開発による作付面積の拡大があり、
船を使った物流などの「流通革命」によって
生産性、生産量ともに劇的に拡大させていた時期でした。


まさに高度経済成長の時期にあたります。


家光による浪費は、いわば「公共事業」と
同じ効果がありました。


しかも浪費のための資金は、
鉱山から掘り出した金銀を鋳造して
新しく作った金貨と銀貨です。


つまり、大量の貨幣を発行して
大規模な公共事業を行なったのと同じことになります。
>>>>>



著書の上念さんの最新著書『経済で読み解く織田信長』が
おもしろかったので、この著書も買いました。


正直なところ、目からうろこの話が次々でてきて、
今まで読んできた、数少ない経済本の中で、
最もおもしろい本です。


タイトルは、明治維新とありますが、
著書の中は、ほとんど江戸時代の経済について
書かれています。


経済面からみて、なぜ、明治維新が起こったか
ということが書かれている本です。


徳川家康は、大変な吝嗇家(ケチ)として
知られていた人物です。
そして、金をためこみました。


お金を惜しげもなく使ったのは、
織田信長の接待のときです。
信長が家康の領地をとおるときには、
道路を整備し、宿を建て、
贅をつくした歓待を行いました。


しかし、そのほかに残っているエピソードは、
懐紙1枚ですら、もったいないから拾う話です。


ですので、私は、上野や日光の東照宮の
豪華絢爛さをみたときに、
果たしてこれは、家康の望み通りだったのかということを
ずっと疑問に思っていました。


その謎が解けました。



豪華な東照宮の建築は、公共事業だったのです。
建設費を誰かから取り立てるのではなく、
埋蔵されていた金銀を使って、
仕事をつくりだしていたことになります。


徳川三代で、徹底的に反抗の目をつみ、
制度を盤石化したことが、
江戸時代が長く続いた理由の一つであることが
わかりました。


しかし、金銀はなくなりました。
続きます。


あなたは、江戸時代がどのように続いたかご存知ですか。

20170401 シンギュラリティの経済学(3) 富の分配 vol.1539
20170402 シンギュラリティの経済学(4) 1%の富裕層 vol.1540
20170403 シンギュラリティの経済学(5) 解決策と課題 vol.1541
20170404 未来のだるまちゃんへ(1) vol.1542
20170405 未来のだるまちゃんへ(2) 僕が子どもだった頃 vol.1543
20170406 未来のだるまちゃんへ(3) 大人と子どものあいだ vol.1544
20170407 未来のだるまちゃんへ(4) これからを生きるこどもたちへ vol.1545
20170408 経済で読み解く明治維新(1)  徳川三代 vol.1546
20170409 経済で読み解く明治維新(2) 明暦の大火から8代将軍吉宗まで vol.1547
20170410 経済で読み解く明治維新(3) 田沼意次から天保の改革まで vol.1548
20170411 経済で読み解く明治維新(4) 江戸時代は資本主義を実践していた vol.1549
20170412 仕事は楽しいかね?《最終講義》vol.1550
20170413 入学おめでとう そしてありがとう vol.1551
20170414 空海 高村薫 vol.1552
20170415 超AI時代の生存戦略(1) 超AI時代の生き方 vol.1553
20170416 外国語を短時間でマスターする方法(前) vol.1554
20170417 外国語を短時間でマスターする方法(後) vol.1555
20170418 超AI時代の生存戦略(2) 超AI時代の働き方 vol.1556
20170419 なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか vol.1557
20170420 なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(2) vol.1558
20170421 なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(3) vol.1559
20170422 なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(4) vol.1560
20170423 最高の未来の創り方(1) 情熱編 vol.1561
20170424 最高の未来の創り方(2) 才能編 vol.1562
20170425 最高の未来の創り方(3) ウェルススペクトル vol.1563
20170426 最高の未来の創り方(4) お金編 vol.1564
20170427 神・時間術(1) 最高の人生を手にいれる4つの原則 vol.1565
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20170429 神・時間術(3) 朝の時間を最大限に過ごす vol.1567
20170430 神・時間術(4) 午後のリセット術 vol.1568